「SP」(フジテレビ系)やテレビ東京系のドラマなど、まだ放送中の
ものがあるが、とりあえずいったん秋の作品について感想をまとめたい。
◎・・・DVDで観る人はまずコレを押さえよう!
○・・・物足りなさはあるものの光る魅力
△・・・観る人のお好み次第
×・・・リタイア(といっても結構最後まで観たがw)
数字は平均視聴率
◎ 「ガリレオ」 21.9
天才物理学者湯川の仮説と実験によって、超常現象のような
事件を科学的に解決していくアプローチ・設定が新鮮で面白い。
福山雅治と柴咲コウの存在感は抜群、毎回のゲストも豪華で、
安定して20%を超えるなど今季ドラマ最高の視聴率。
湯川(福山)の変人ぶりが少し物足りなかったのと、最終回の
オモチャのような安っぽい爆破装置が残念。
◎ 「医龍2」 16.7
坂口憲二、小池徹平、佐々木蔵之介ら出演者一人一人の
キャラだちがしっかりしており、アクションと言っていいほどの
熱い展開と映像で、視聴者を画面に釘付けにさせるのはさすが。
それにしても高橋一生の役がおいしすぎる!
この作品の特徴から言えば、本来最終回が一番盛り上がる
ところなのだが、意外に最後の2話は特に突出した内容という
わけでもなかった気がする。
◎ 「SP」 15.0 (放送中)
主演の岡田准一は雰囲気・アクションととにかく素晴らしく、
文句のつけようがない。 また、堤真一の上司っぷりも見事で、
演技の幅の広さに唸らせられる。
SP(要人警護官)という目新しい題材に加え、「踊る大捜査線」の
ようなお役所的・サラリーマン的設定で魅力ある世界観がいい。
若干脚本に無理感があるのと、犯人役がちょっとおちゃらけ
すぎているのが気になるが、深夜としては視聴率が異常に高く、
シリーズ化も十分可能。
○ 「チョコミミ」 (エリア放送)(放送中)
nicolaモデルの寺本來可はルックスと落ち着いた雰囲気に魅力が
あり、増山加弥乃のほのぼのとしたボケが面白く、木戸邑弥が
なかなかカッコイイ。 出演者の魅力が輝く作品。
アニメとの融合が新鮮で、お約束の妄想シーンは笑える。(笑)
ミミの「くっやっしぃー!」とか最高♪
10代のファッションも楽しめ、意外に男性・女性ともに見易い内容。
まったりした展開が苦手な人にはお勧めできない。
○ 「モップガール」 10.2
北川景子と谷原章介のコンビがどんどんこなれてきてイイ!
特に谷原はさすが歴戦の役者、小気味いいツッコミと女ったらしな
そのキャラは、この作品を大いに楽しいものにしている。
パターン化の楽しさの成功で、続編が期待できそうな予感。
死体の遺品に触れて過去に遡るという設定はいろんな意味で
微妙だが、ちょっとひねりのある展開と後味の悪くない結末は
素直に楽しめる。
○ 「働きマン」 12.0
女性がバリバリ働くスーパーウーマン的な話かと思えば、働く
女性の悩みや葛藤を決して堅苦しく表現したりせず、バランスよく
伝えてくるのが素晴らしい。 主人公だけでなく周りの人間にも
焦点を当てるなど、各話を通じ、「働くこと」「仕事」というテーマに
ついて視聴者が共感を得られる内容になっている。
そういう点でも、主人公役の菅野美穂はなかなかよかったと思うし、
個人的には速水もこみちのスレた若手編集者役を高く評価したい。
タイトルのネーミングや、仕事モード・男スイッチの変身は微妙・・・。
○ 「スワンの馬鹿!こづかい3万円の恋」 8.3
上川隆也、田中美佐子、森口瑤子ら実力ある役者を揃え、サラリー
マンの悲哀をコミカルに描きながら、笑いあり温かさありで悪くない。
ただ、どうしても見たくなるようなストーリーでもないか・・・。
展開がドロドロしなかったのは好感が持て、サラリーマン以外でも
幅広い層が安心して楽しめると思う。
主人公の娘役・美山加恋が尋常でない可愛さ。(汗)
○ 「歌姫」 7.9
さすが長瀬智也、男気溢れ、ちょっと不器用なキャラの魅力全開!
相武紗季も土佐っ娘を可愛らしく演じ、二人の純愛が視聴者を
引きつける。 また、小池栄子も役者としての将来性を存分に
見せつけた。
場面場面での笑いや涙はなかなかよいものの、話全体の
まとまりが弱い印象(題名の「歌姫」についてなど)を受ける。
やはり舞台向けの話だと思う。
○ 「キューティーハニーTHE LIVE」 (エリア放送) (放送中)
原幹恵のコスプレ変身が最高に可愛い。(汗)
さわやかなお色気、しっかりしたアクションシーンと特殊映像、
多くのキャラ登場と、特に男性視聴者にはお勧め。
制作の意気込みがビシビシ伝わってくる、侮れない力作だ。
ハニーのカツラと衣装が微妙なのは仕方ないか・・・。
△ 「有閑倶楽部」 12.6
原作うんぬんを言うのは野暮、思っていたより悪くなく、
娯楽作品として十分合格点の内容だ。
不満点は、金持ちの話なのにやはりどこか安っぽさを感じる
のは否めないし、ワイヤーアクションもキューティーハニーの
方が断然凄い。
ちょっとこの手の系統は食傷気味で、サラリーマンな自分は
裏の「スワンの馬鹿!」を優先。
△ 「ドリーム☆アゲイン」 10.3
神様に生き返らせてもらうとか、設定と世界観が安っぽい。
それでも、主人公(反町隆史)の夢の実現はどうなるのか、
自分が生きていた時の恋人(加藤あい)との展開はどうなるのか、
そして娘(志田未来)との親子の絆は強められるのかなど、
気になる要素が詰まっており、その温かな内容は悪くない。
一番盛り上がるはずの最終回がちょっと難解なのが惜しい。
△ 「おいしいごはん鎌倉・春日井米店」 9.0
藤原紀香の良妻ぶりと長女役の羽田美智子の演技が光る。
家族で食べるごはんが本当においしそうだ。
話の密度が薄くて本来ならすぐリタイアの内容だが、たまに
いい場面があるので、それだけのために最後まで観てしまった・・・。
(全話を通じて3回ほど泣けたけど、それ以外は見るとこなし。)
△ 「暴れん坊ママ」 12.4
上戸彩が役に合っていてイイ。(汗)
大泉洋は相変わらず軽妙な演技も、キャラ設定がちょっと鬱陶しい。
破天荒なママに夫や周囲が振り回される話かと思っていたのだが、
上戸が一番まともで、タイトルのネーミングがおかしい。
若夫婦による子育ての温かいシーンは微笑ましく、子供を持つ
家庭層にはお奨めできる。 逆に自分のような独身者にはイマイチ。
△ 「オトコの子育て」 8.6
高橋克典は「特命係長只野仁」でのハマリっぷりが強烈すぎて、
やはり今回少し物足りなさを感じてしまう・・・・。
いい加減な父親そうに見えて、なんだかんだ言って子供との絆を
少しずつ強めていく展開は悪くないが、話の凝縮感や完成度は低い。
国仲涼子は、人気ドラマ「結婚できない男」の時と同じように、
変な男との組み合わせで困惑する女性を演じると非常に光る。
× 「死化粧師 エンバーマー間宮心十郎」 (エリア放送)
人情の要素が毎回入っていて、意外に悪くない出来だ。
観る価値はあるが、裏の「モップガール」を優先。
ヒロイン役の篠原真衣がなかなか可愛い。
× 「ジョシデカ!-女子刑事-」 9.1
泉ピン子の豪快さと仲間由紀恵のどこかボケたキャラの相性が
よく、二人の掛け合いが楽しい。 うまくいけばシリーズ化も可能だ。
小さな事件を毎回解決しつつ、大きな事件(連続殺人)は毎週次回に
引っ張っていく展開もなかなか面白い。
と思ったのも最初だけで、脚本がどんどん崩壊、最後まで観てしまった
自分に大反省の地雷ドラマ。 キャストと脚本も全然合っていない。
仲間由紀恵の警察学校時代のショートカットはGOOD!
× 「魔法先生ネギま!Parallel」 (エリア放送)(放送中)
実写になるとさすがにショボい箇所が気になるし、話もそれほど
面白いものではない。
若月さらを始め、女生徒のキャスティングはたっぷり楽しめる。
× 「ハタチの恋人」 8.2
自分は明石家さんまのラジオを毎週欠かさず聴いているし、長澤
まさみも可愛いと思うのだが、設定・脚本に魅力を感じられず、
テンポも悪い。
× 「浅草ふくまる旅館」 10.5
前作が個人的にイマイチだったので、最初から観てない。
視聴率は安定しており、支持層がある。
× 「3年B組金八先生」 10.0
もうずっと観てない。
× 「美容少年☆セレブリティ」 (エリア放送)
前クールで「BOYSエステ」を見たばかりで、この手の系統はパス。
※昼ドラ、NHK、一部刑事物は除外
「ガリレオ」
(c)東野圭吾/文藝春秋/フジテレビ
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